骨形成不全の治療


副作用


われわれが経験した8例での副作用を図4にまとめました。初回投与時には、8例中7例に発熱を認めましたが、いずれも数日以内に解熱しています。初回投与 時、風邪様症状は8例中5例で認められ、低カルシウム血症(血中カルシウム濃度8mg/dL以下)も8例中7例で認められましたが症状はありませんでし た。3,000/μL以下の白血球減少は、投与後2~3日して認められ、初回投与時半数で認められましたが、3日以内に回復し、特に感染症を続発すること はありませんでした。一方、2クール目投与時にはほとんど発熱もなく、副作用は激減しています。
 このように、副作用は軽微で、年長児では大きな問題になることは少ないと思いますが、先にも述べましたように、乳児では胸郭の変形による呼吸機能の低下 は元々あって、この状態に少なからぬ量の生理食塩水に溶解したパミドロン酸二ナトリウムを静注するため、肺機能に対して過剰な負荷をかける危険が考えられ ます。さらに、風邪様症状は上気道閉塞を起こし、さらなる呼吸機能の負荷となります。したがって、乳児例に対しては、麻酔科医などの呼吸循環管理の専門医 の常勤する病院での治療が望ましいと考えます。 
 


田中 弘之 / 岡山済生会総合病院小児科 診察部長
(清野 佳紀監修 : 改訂版骨の病気と付き合うには,メディカルレビュー社 : 197-198,2010)

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JP/NT/0317/0052