骨形成不全の治療


治療効果

骨折回数の減少


Glorieuxらの報告によると、3歳以上では年間2回以上あった骨折が年間1.7回と減少しています。このなかには治療前、1か月に1回以上骨折を起 こしていた症例もあって、これは著明な減少といえます。また、3歳未満を対象とした場合には、治療をしなかった場合の骨折頻度が年間6.3±1.6回で あったのに対し、治療群では2.6±2.5回とやはり著しく減少しています。
 われわれの経験でも、治療前年7.06±8.63回あった骨折回数は、全例において減少して、治療開始後0.996±1.5回となっています(図1)。 また、治療開始後の骨折は、階段からの転落など、健常児でも骨折を生じる強い外力により生じていて、しか も治療開始早期に発生することが多いので、治療による頻回の骨折による疼痛からの解放が、患児の活動性を改善したことも一因となっていると考えられます。 過度の運動制限は避けるべきですが、十分に注意を払う必要があります。 

田中 弘之 / 岡山済生会総合病院小児科 診察部長
(清野 佳紀監修 : 改訂版骨の病気と付き合うには,メディカルレビュー社 : 194-195,2010)

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